一般社団法人
神奈川人権センター


「メッセージ“私たちと人権”」

第1巻 
(60分/2010年)

香山リカ(精神科医)
 生きづらさの中で悩み、苦しむ患者さんと向き合い、現代人の“心の病”について洞察を続ける。誰もがそのままで生きられることが大切と語る。
 
長倉洋海(写真家)
 戦争の表層よりも、そこに生きる人間そのものを捉えようと世界の紛争地を精力的に取材。エルサルバドルの難民少女へスースとの出会いと交流のなかから見えてきたものは。
 
辛淑玉(人材育成コンサルタント)
 東京生まれの在日朝鮮人2世。20歳の時から民族名である「辛淑玉」を名乗る。在日であること女であること貧しいことなど自身の差別体験をベースにあらゆるマイノリティーの立場にたって発言を続ける。
 
石川一雄(狭山事件再審請求人)
 1963年5月、埼玉県狭山市でおこった女子高生誘拐殺害事件の「犯人」とされた石川一雄さん。被差別部落に対する差別と偏見による見込み捜査や自白の強要が冤罪事件を生んだ。今も石川さんは無実を勝ち取るために闘い続けている。


「メッセージ“私たちと人権”」

第2巻 
(60分/2010年)

雨宮処凛(作家)
 中学生で受けたいじめを発端に、不登校、リストカット、自殺未遂などを経験。作家としてまた反貧困ネットワーク副代表として現場で活動しながら、若者たちが社会の構造の中で貧困に陥る現状を指摘し、「普通に生きさせろ!」とメッセージする。

藤木勇人(うちな~噺家)
 沖縄のコザに生まれ、基地があり米兵がいるのがあたりまえのなかで育った。沖縄の歴史、自分のルーツを笑いを織り交ぜ語っていきたいという。NHK朝ドラ「ちゅらさん」にも出演。

サヘルローズ(タレント)
 イランイラク戦争(1980年~1988年)に巻き込まれた戦争孤児。悲惨な戦争の体験そして日本でのいじめや外国人差別。自身の辛い体験を語り、どんな状況でも夢をもって生きることの意味を語る。

神 美知宏(全国ハンセン病療養所入所者協議会事務局長)
 17歳でハンセン病を発病。療養所の中では凄まじい差別を受け続けた。全てのハンセン病患者が人間としての尊厳を回復できるよう自身の体験を語り、差別がなくなるように訴え続ける。


DVD版
「人権って、なあに」
シリーズ

◆発行:一般社団法人神奈川人権センター
  ◆制作:アズマックス

1本 30,000円(税・送料込)

2本以上1本につき 25,000円(税・送料込)

お申し込みは、一般社団法人神奈川人権センターまで
TEL.045-271-1455 FAX.045-761-3389

  • ビデオとして制作した全12巻のうち、9巻をDVD化しました。
  • 第1巻、第7巻の「あなたへのメッセージ」はDVD化にあたって「セレクション」として一本化し再編集しました。
  • なお、第2巻「ジェンダーフリー」―男女共同社会へ― 、
    第6巻「いきいき生きる」―子どもの権利とエンパワメント― はVHSのみ販売しています。


「あなたへの
メッセージセレクション」

人権ってなあに―1(入門編)
(61分/1999年・2002年)

「あなたへのメッセージセレクション」人権ってなあに―1(入門編)

●内容

 「人権」って、言葉にするとなんだか堅苦しい。でもあなたの周りで、「これって変だな?」と疑問に思うことって、きっとあるはず。そのきっかけは学校、友達、恋人、職場etc、案外、身近な所に……。そんな小さなきっかけをいつまでも忘れずに、でもそれに縛られることなく、軽やかに生きている各界で活躍されている7人の方からのあなたへのメッセージ集。

◆東ちづる(女優)
 星野昌子(国際ボランティア)
 白井貴子(ミュージシャン)
 落合恵子
 吉田ルイ子
 永 六輔
 おすぎ


「わいわい ごちゃごちゃ」
 ―多文化・多民族共生の街―

人権ってなあに―3
(在日外国人編)
(34分/2000年)

「わいわい ごちゃごちゃ」―多文化・多民族共生の街― 人権ってなあに―3(在日外国人編)

●内容

 在日韓国・朝鮮人をはじめ、アジア系の人々が多く暮らす神戸市長田区。阪神淡路大震災をきっかけに「多文化・多民族のまちづくり」を合い言葉に「FMわいわい」が誕生した。ここでは若い世代が民族名を名乗ることの難しさ、定時制高校で教える在日教師の話など「在日」をめぐる様々なテーマをとりあげ、番組がつくられている。
 神奈川県川崎市。ここでも民族差別と闘い、国籍による制限を撤廃する取り組みが積み重ねられ、人権確立に向けた街づくりが行われてきた。
 この作品では、長田区と川崎市を舞台に在日韓国・朝鮮人の取り組みと、共に活動する日本人の姿を紹介。「在日」の歴史も織りまぜ、「わいわいごちゃごちゃ」――街に暮らす様々な民族の人たちが共に生きていくことの大切さを探ります。


沖浦和光が語る 
被差別民が担った
文化と芸能」 
―日本文化の地下伏流―

人権ってなあに―4(部落編)
(43分/2000年)

「沖浦和光が語る 被差別民が担った 文化と芸能」―日本文化の地下伏流― 人権ってなあに―4(部落編)

●内容

 全国各地の数百にのぼる被差別部落を訪れ、伝承されてきた芸能と産業技術を研究してきた沖浦和光氏。この作品では、沖浦氏の研究成果をもとに、大阪、奈良、浅草に、被差別民衆が担ってきた芸能の起源とその軌跡をたどる。
 能の最古の形態を今に伝える、奈良坂の奈良豆比古神社の翁舞。観阿弥、世阿弥を経て、能は日本を代表する舞台芸能へと発展した。また、中世以来、口伝で語り伝えられてきた説教節は、江戸時代に上方から江戸に下り、歌舞伎や浄瑠璃の題材となり、民衆の生き様を現在に伝える。人間の生を底辺から深く鋭く見つめてきた視線は、とだえることなく時代を超えて現在に引き継がれている。
教科書からは知ることのできない、日本の芸能と文化を通底する大きな流れを、沖浦氏のフィールドワークから掘り起こす。


「いっしょに歩こう」 
―豊かな国際化社会をめざして―

人権ってなあに―5
(移住外国人編)
(45分/2001年)

「いっしょに歩こう」―豊かな国際化社会をめざして― 人権ってなあに―5(移住外国人編)

●内容

 ペルーからやってきた日系人夫婦、研修生の名目で働いているインドネシア人、オーバーステイのフィリピン人…。80年代後半からたくさんの外国人が働く場を求め日本にやってきた。しかしそこに横たわっていたのは低賃金、社会保障なしの劣悪で不安定な労働条件、そして、企業や地域社会での根深い偏見や差別。様々な人権侵害のなかで外国人たちは自ら声を上げ、手を結び、日本社会のなかで生きようとしている。そんな外国人をサポートする日本人、一緒になって地域社会での共生の道を探ろうと模索する人たち。「人種差別撤廃条約」が国連で採択をされたのは1965年。しかし日本が批准したのはそれから30年後の1995年、そしてまだ国内における人種差別禁止法は成立していない。21世紀における日本社会の国際化のあり方が今問われている。


「風よ 雲よ 伝えてよ」 
―HIV/AIDSと共に生きる―

人権ってなあに―8
(AIDS編)
(38分/2002年)

「風よ 雲よ 伝えてよ」―HIV/AIDSと共に生きる― 人権ってなあに―8(AIDS編)

●内容

 HIV感染者は世界で4,000万人、AIDSによる死者は毎年300万人に達しています(いずれも2002年当時)。先進国といわれる国のなかで増加を続けている唯一の国が日本です。特に若者の感染者が急増しています。その背景にはHIV/AIDSに対する無理解や偏見があります。
 AIDSの正しい知識、その普及や啓発を通して根深い差別と闘い、感染者と共に歩むHIVと人権・情報センターと若者たち。AIDSを発症したことで職場を追われながらも、「今が充実している」と語る感染者“のじやん”。同性愛者であること、感染者であることを公表し、当事者の立場から問題提起する大石敏寛さん。ビデオはそんな人たちの思いや活動を紹介し、HIV/AIDSと共に生きる社会について考えていきます。


温もりある社会を 
~野宿生活者とともに~

人権ってなあに―9
(野宿生活者篇)
(40分/2004年)

温もりある社会を ~野宿生活者とともに~ 人権ってなあに―9(野宿生活者篇)

●内容

 全国の野宿生活者(ホームレス)は厚生労働省の調査だけでも2万5千人を超えます(2004年当時)。企業の倒産、リストラ、そして雇用構造の変化などによるもので、その数は年々増加の一途をたどっており、いまやグローバル化の社会の中で新たな人権問題となっています。彼らに対する差別と偏見は根深く、少年たちが野宿生活者を襲う暴力事件も頻発しています。
ビデオでは、野宿生活者の現状や前向きに生きようとする姿をはじめ、彼らを仲間として支える市民の活動や、行政の取り組みを紹介し、温もりある地域社会のあり方を探ります。

 監修 近藤 昇(寿日雇労働者組合)


この街で一緒に 
~あなたへのメッセージ~ 
Living Together

人権ってなあに―10
(障害者篇)
(42分/2004年)

この街で一緒に ~あなたへのメッセージ~ Living Together 人権ってなあに―10(障害者篇)

●内容

勝山広子
 趣味はカメラ。生まれつき視覚に障害があり、小・中・高と盲学校に通う。「花の学生生活を送りたい」という思いから、京都の短大、そしてアメリカ留学を経て、現在は大学の非常勤講師として教壇に立つ。

広田和子
 遅れた精神科医療からの生還者、精神医療サバイバーを名乗る。精神障害者に対しての理解を深めるため、相談活動、講演、ラジオDJと多忙な日々を過ごす。厚労省の審議会の臨時審議委員も務める。

松田美八重
 医療事故によって今は車いすの生活。夫との出会い、出産、思い通りに行かない子育て…。いろいろな出会いや経験が財産だという。身体の障害を個性と考え絵を描き続ける集団、グループ完の事務局、そして厚木市の相談員も務める。

植村牧場
 奈良で最も古い植村牧場。知的障害がある青年たちが社会人として酪農作業に従事し、乳搾り、餌やり、びん詰め、配達等作業の全てを行う。20年の積み重ねの中で、今や植村牧場の牛乳はもちろん、青年たちも街の人気者である。


チャランケ 
~アイヌ民族~ 
Living Together

人権ってなあに―11
(アイヌ民族篇)
(40分/2006年)

チャランケ ~アイヌ民族~ Living Together 人権ってなあに―11(アイヌ民族篇)

●内容

 「チャランケ」とは、アイヌ民族がチセ(家)の中でいろりを囲んでを話し合ったり、決めたりする大変大切な場とのこと。関東各地には5,000人とも言われるアイヌの人たちが暮らしている。ビデオは東京、千葉で暮らし、活動しているアイヌの人達に焦点をあて、その主張を伝えている。もとは東北、北海道、樺太、千島などに居住、生活し、日本はもちろん北方や北東アジアにまで交易活動を広げていた。中世以降、「日本」の政権によって侵略され蝦夷地(現在の北海道)に追いやられる、特に明治以降、和人(日本人)の支配によって土地、文化、言語、習慣を奪われたアイヌ民族。現在にいたるまで続く差別、1997年、屈辱的な「旧土人保護法」が廃止され、「アイヌ文化振興法」が出来たものの先住権は未だ認められていない(2008年、衆参両院で「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」が採択されている)。そんな状況の中でも「多民族多文化共生」をめざして明るく行き生きと行動している姿を描いている。語りは小室等さん(シンガーソングライター)。


誰でも、どこでも 
―男女平等をめざして―

人権ってなあに―12
(男女平等篇)
(40分/2006年)

誰でも、どこでも ―男女平等をめざして― 人権ってなあに―12(男女平等篇)

●内容

 女性の権利確立、均等待遇・男女平等の実現を求めた 特に非正規労働者に焦点をあて、その実態と本質に迫っている。 2006年当時雇用労働者の35%が非正規労働者、その7割が女性でかつ低賃金。なぜ女性労働者がそういう状態を強制されているのか、その本質は女性差別。均等待遇が今必要と提起している。さらにセクハラなどの人権侵害も非正規の女性労働者に多く、介護の現場、家庭等におけるドメステイックバイオレンス被害者支援の立場からも訴えている。ビデオは街角インタビューから始まり、「均等待遇アクション21」の皆さんによる非正規労働者の職場を描いた寸劇で盛り上げ、それぞれの立場からの訴えが続く。
 ビデオでは女性差別、雇用における差別ががなぜ起こるのか江原由美子さん(神奈川人権センター理事長)によってその本質が鋭く語られている。


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