一般社団法人
神奈川人権センター


一般社団法人神奈川人権センター主催

「第35回かながわ国際人権集会」
開催のご案内

◇第35回かながわ国際人権集会・県民集会

日時:2024年12月12日(木)13:30~16:20(開場12:30)

会場:茅ヶ崎市民文化会館 大ホール(1,381席)
   茅ヶ崎市茅ヶ崎1-11-1 電話:0467-85-1123
   ※JR茅ヶ崎駅北口より徒歩約8分 アクセス

主催:一般社団法人神奈川人権センター

共催:茅ヶ崎市

参加費:1,000円 ※事前申込制

内容:

第Ⅰ部 講演(70分)
    講師:小ヶ谷千穂さん(神奈川人権センター理事長/フェリス女学院大学教授)
    演題:「多文化共生社会の未来と若者」

第Ⅱ部 朗読と音楽(70分)
    出演:朗読三昧 金田賢一さん(俳優)
            丸尾めぐみさん(音楽家)
    演目(予定):
       *まっ黒なおべんとう ~広島で被爆した中学生の物語
       *父は空 母は大地 ~インディアン酋長から合衆国大統領への手紙
       *三昧流・世界人権宣言
       *三昧的 日本国憲法・前文 ほか

◇第35回かながわ国際人権集会・シンポジウム

日時:2024年11月28日(木)13:00~16:00(開場12:30)

会場:横浜市神奈川戸塚公会堂 講堂(517席)
   横浜市戸塚区戸塚町127 戸塚センター2階 電話:045-862-3334
   ※JR・横浜市営地下鉄 戸塚駅 徒歩約6分 アクセス

主催:一般社団法人神奈川人権センター

テーマ:「解離性同一性障害(多重人格障害)」と「虐待・性暴力の及ぼす影響」

参加費:1,000円 ※事前申込制

内容:

第Ⅰ部 映画<Teamその子>上映(45分)
《あらすじ》
 解離性同一性障害(多重人格)を周囲に隠し日常生活を送る、その子。その子を守るために内部の人格たちがそれぞればらばらにおこなった行動が、周囲との摩擦を生み、その子を追いつめてしまう。人格たちとの葛藤と理解、そして和解の物語。
《解離性同一性障害》
 子ども時代に受けた適応能力を遥かに超えた激しい苦痛や体験(児童虐待の場合が多い)などによって一人の人間の中に全く別の人格が複数存在するようになることをさす。苦痛によって精神が壊れてしまわないように防御するために、痛みの知覚や記憶を無意識に自我から切り離す「解離」が継続して起こり、苦痛を引き受ける別の自我が形成されてその間の記憶や意識を引き受け、もとの自我には引き継がれず、それぞれの自我が独立した記憶をもつようになることが発生の原因と考えられている。(参考:厚生労働省 e-ヘルスネットより)

第Ⅱ部 パネルディスカッション
 パネリスト:
  中島幸子さん(NPO法人レジリエンス代表理事、映画<Teamその子>監修・出演)
  友塚結仁さん(映画<Teamその子>監督)
 コーディネーター:
  阿部裕子さん(かながわ女のスペースみずら理事)

○参加費 各会場とも1名1,000円

※県民集会、シンポジウム 各1,000円です。
※参加ご希望の方は、事前に下記までお申し込みください。

【参加お申し込み・お問い合わせ】

一般社団法人神奈川人権センター
〒235-0023 横浜市磯子区森3-3-17-217
電話:045-271-1455 FAX:045-761-3389
E-mail:kanagawajinken@dj9.so-net.ne.jp


DVに悩む男性のための
電話相談

相談日: 毎週月曜日(祝日実施、年末年始は休み)
時 間: 午前11時~午後4時
電話番号:045-758-0918

 DV(ドメスティックバイオレンス)に悩む男性の被害者・加害者からの相談を受けています。


書籍の紹介

『新・21世紀の人権
 ―知っているようで知らない差別と人権の話―

江原由美子(一般社団法人神奈川人権センター理事長)

 「人権という言葉をよく聞くけど、何か分かりにくい言葉だな」と思っている人も多いと思います。そんな人に読んでもらいたいと思い、本書のタイトルを、『新・21世紀の人権――知っているようで知らない差別と人権の話』とつけました。

 21世紀前半の世界を生きている私たちの周りには、さまざまな問題があふれています。いじめやハラスメント、犯罪や事故、災害やパンデミックなど、数え上げればきりがありません。さらに新聞等のメディアでも、貧困や格差の問題、地球温暖化等の環境問題、軍事的衝突や戦乱等の報道があふれています。こういうさまざまな問題をどう考えていけば良いか、心と頭を悩ませているのが、私たちの生活ではないでしょうか。

 「人権」とは、こうしたさまざまな問題を考える上で抜かすことができない基本的な思想です。「すべての人は、一人ひとりが人であるということだけでかけがえのない尊い大切な存在として、守られなければならない」という前提の上で、法によらずして拘束されない権利や、教育を受ける権利、自由にものを考えその考えを表現する権利等が、憲法や法によって規定されています。このような思想がいつ生まれどのように憲法や法などになったのかについては、詳しくは、本書1章を読んでみてください。この「人権」という視点は、いじめをどう考えればよいかとか、災害にどのような支援を行えば良いか等の現実の具体的な問題を考えていく時の大きな支えとなります。

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新・21世紀の人権 ―知っているようで知らない差別と人権の話― チラシ表 新・21世紀の人権 ―知っているようで知らない差別と人権の話― チラシ裏

印刷用PDFダウンロードしてご利用ください。
PDF shin-21seikinojinken.pdf (1.20MB)

監修:江原由美子
 定価:2,530円(税込み)
編集・発行:(一社)神奈川人権センター
発売:日本評論社 2021年8月15日

 しかし、実際には、多くの現実の社会的問題は、「人権」の視点から見て充分な対応が取られているとは到底言えません。たとえば、日本国憲法では「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」という規定があるにもかかわらず、多くの人が貧困に苦しんでいます。また、この憲法の規定も「国民」に与えられた権利に過ぎず、国籍が違う人はそこには含まれていません。「すべての人は人であるだけでかけがえのない尊い大切な存在として守られなければならない」という人権思想から見れば、全く不十分ということになります。本書では、さまざまな現実的な問題について深く充分な知識を持った執筆者が、なぜどうしてどのように不十分なのかを、現代の日本社会に即して、かなり深く具体的に論じています。つまり本書の主題は、「人権」という思想を基準として、私たちが生きている社会が実際にどのくらい「人権」を尊重できている(できていない)社会なのかを、明らかにすることにあるのです。「知っているようで知らない差別と人権の話」という副題には、「人権」という概念を知っていても、さまざまな現実の社会問題のなかで何が問題なのかについてまでは知らないことが多いという意味も、込めています。本書を手掛かりに、一緒に考えていければ幸いです。


『人権センターニュース』
購読のご案内

A4版・16頁 月1回発行 年間購読料:4,000円(送料込)



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